SDGsの理解を深めるため17の目標を一つずつ解説するシリーズ[What’s SDGs]
SDGsを豊かな生活を送るヒントとして自分事として考え行動することを目的としています。
こんな方におススメです
- SDGsに興味がある
- SDGsについてどんな行動すればよいのかわからない
SDGsを取り組むメリット
SDGsを意識することで自然と毎日の行動が変わり生活の質が向上していきます。
一見関係のないように見えますが、SDGsを意識することでシンプルでミニマルな生活を送ることに繋がると感じています。
考え方が変わると日々の選択が変わり、行動が変わる。
何が必要で何が必要でないかが見えてくるとシンプルでミニマルな生活にぐっと近づくと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
まずはSDGsをざっくり理解しよう。
SDGsを目標別にわかりやすく解説 【What’s SDGs ?】記事一覧
SDGs 目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに【What’s SDGs ? #7】
今回は目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」
日本でも聞くようになったエネルギーについての話ですが、エネルギーも持続可能なエネルギーの割合を増やしすべての人が使えるようにする目標となっています。
原子力エネルギーについての議論がたびたびおこなわれますが、それ以前に世界では電気を使えない人たちが約8億人いるそうです。
電気が使えないと普段の生活に支障が出ることはもちろん、教育や医療に影響が出たり、産業が発達しないなど暮らしや社会を支える企業にも影響がでてしまいます。
個人的にも震災があった時は電気が使えなくなる心配や不安が大きかったことをよく覚えています。特に今の時代はインターネットに依存しているため、電気がなくなる生活は考えられないかもしれません。
自分の行動の変化でそういった状況を改善することができるとすれば、やはり行動するべきだと思います。まずはターゲットと現状について詳しく見ていきます。
目標7のターゲット
ターゲットとは?
ターゲットとは「1-1」のように数字で示されるものは、それぞれの項目の達成目標を示しています「1-a」のようにアルファベットで示されるものは、実現のための方法を示しています
ターゲット
- 【7-1】 2030年までに、だれもが、安い値段で、安定的で現代的なエネルギーを使えるようにする。
- 【7-2】2030年までに、エネルギーをつくる方法のうち、再生可能エネルギー※を使う方法の割合を大きく増やす。※太陽光、風力、地熱など、使っても減らず、二酸化炭素を排出しないエネルギー源
- 【7-3】 2030年までに、今までの倍の速さで、エネルギー効率をよくしていく
- 【7-a】 2030年までに、国際的な協力を進めて、再生可能エネルギー、エネルギー効率、石炭や石油を使う場合のより環境にやさしい技術などについての研究を進め、その技術をみんなが使えるようにし、そのために必要な投資をすすめる。
- 【7-b】2030年までに、さまざまな支援プログラムを通じて、開発途上国、特に、最も開発が遅れている国、小さな島国や内陸の国で、すべての人が現代的で持続可能なエネルギーを使えるように、設備を増やし、技術を高める。
ターゲットからは具体的な数値目標はなくざっくりとした指針が記載されていますが、大枠は2つになると思っています。
- 安定したエネルギーを安くすべての人が使えるようにする。
- 再生可能エネルギーの割合を増やすことを目標とし、インフラ設備への投資も欠かさず行う。
エネルギーについての取り組みは特に先進国が率先して行うべき目標ですね。
なぜ目標7が必要なのか?
安全でクリーンな電力エネルギーが無い為に、石炭、木炭、糞、薪といった有毒で環境や人体に害を及ぼす燃料を用いざるを得ない人たちが世界中に28億人以上。有毒な燃料の屋内使用によって亡くなっている人の数は年間400万人。というように人の健康に大きな被害が起きていること。
そして有害な燃料は人の命に関わるだけでなく、温暖化の原因として地球の持続にとって深刻な問題になっているからです。
地球温暖化と温室効果ガスの関係
温室効果ガスというのは聞いたことあると思います。温室効果ガスは二酸化炭素やメタンで構成されている気体です。これが太陽から受ける熱を全部を宇宙に返さずに大気圏でキャッチして、本来地球を暖かく保ってくれています。
適度な量の温室効果ガスは必要で、そのおかげで私たちは凍えることなく生活ができているのですが、温室効果ガスが増えすぎているせいで地球の温暖化が問題になっているというわけです。
天然ガスを燃やして電気をつくったり、自動車や飛行機を動かすと二酸化炭素が増えて温室効果ガスが増えすぎる。すると太陽からの熱が宇宙に逃げずに地球内側や表面にどんどんたまってしまうので地球の気温を上昇させてします。これが温暖化という現象です。
温暖化による影響とリスク
- 気温の上昇・・暑い日が増えて、寒い日が減っていく
- 海面の上昇・・気温が上がると氷河が解けたり、体積が増えるので海面が上昇する
- 自然環境への上昇・・動物や植物が環境に適応できなくなり住む場所が無くなる
- 健康や活動への影響・・熱中症が増えたり、マラリアなどの伝染病が増える可能性がある
当然ですが地球そのものへの影響や地球に生きているすべての生物に多いな影響が出ると考えられています。
再生可能エネルギーの割合を増やすために
限りある化石エネルギー
現在のエネルギーは、石油、石炭、天然ガスの化石エネルギーが中心です。ついで原子力,再生可能エネルギーとなっています。化石エネルギーは限りのある資源で,このペースで使い続けると100年後にはほとんど使い果たしてしまうとい予測もあるそうです。
化石エネルギーを作り出すときに二酸化炭素が発生するのも問題です。このまま化石エネルギーの消費量が増え続けると、温気候変動がますます深刻になるといわれています。
再生可能自然エネルギーとは
再生可能エネルギーとは、再生可能で資源の枯渇しない、太陽光発電、水力発電、風力発電、バイオマス発電*、地熱発電、海洋発電といった、まさに持続可能な「再生可能エネルギー」のこと。※バイオマス発電とは?動植物などから生まれた生物資源(バイオマス)を「直接燃焼」したり「ガス化」するなどして発電すること。
この再生可能なエネルギーの割合を増やすことが大きな課題となっています。
再生可能エネルギーの発電量が多いのは,中国と米国で,この2つの国は突出して発電量が多くなっています。エネルギーの割合が高いのは,デンマークやドイツなどヨーロッパの国々。特に風力発電の盛んなデンマークでは、自分の国の発電量の4割以上が風力発電となっているそうです。他の国の取り組みをみることで日本の取り組みを考えるきっかけになると思います。
日本の現状は
石油のような化石エネルギーなどエネルギー資源の大半を海外からの輸入に頼っている日本。日本は世界第4位のエネルギー消費国でありながら、エネルギー自給率はわすか7.4%。これは先進国の中でも極めて低く、エネルギー資源ほとんどを海外からの輸入に頼っている状況です。
自分にできること
まずは電気の消費量を減らすことです。化石エネルギーの割合が大きい現状ではやはり節電することが個人レベルでできることになってきます。
また商品やサービスを提供している企業は再生可能エネルギーに対してどのような取り組みを行っているのか調べてみたり、積極的に取り組んでいる企業を選ぶなど間接的に影響を及ぼすことは可能だと思います。まずは調べて考えてみることから始めたいですね。
まとめ
今回は目標7[エネルギーをみんなに そしてクリーンに]について解説していきました。
POINT
- 目標が設定された背景を考える
- 日本の現状を考える
- 自分の行動や選択が間接的に関わっていないか考えてみる
SDGsは目標により個人で行動するには難しいと思える内容も多くあります。ですが調べてみると間接的に関わっていることが多いと感じます。
少しだけ普段のライフスタイルを見直すことで生活の質が変わってくると思いますので、ぜひ気にかけていただきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参考:SDGs CLUB , SDGs JOURNAL , 環境省 ,