SDGsの理解を深めるため17の目標を一つずつ解説するシリーズ[What’s SDGs]
SDGsを豊かな生活を送るヒントとして自分事として考え行動することを目的としています。
こんな方におススメです
- SDGsに興味がある
- SDGsについてどんな行動すればよいのかわからない
SDGsを取り組むメリット
SDGsを意識することで自然と毎日の行動が変わり生活の質が向上していきます。
一見関係のないように見えますが、SDGsを意識することでシンプルでミニマルな生活を送ることに繋がると感じています。
考え方が変わると日々の選択が変わり、行動が変わる。
何が必要で何が必要でないかが見えてくるとシンプルでミニマルな生活にぐっと近づくと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
まずはSDGsをざっくり理解しよう。
SDGsを目標別にわかりやすく解説 【What’s SDGs ?】記事一覧
SDGs 目標8 働きがいも経済成長も 【What’s SDGs #8】
今回は目標8「働きがいも経済成長も」
働きがいとはどんな意味でしょうか?当人がやりがいを感じることなのか、働いた結果が経済成長につながることなのか。
働きがいを与えるということをテーマにするはかなり難しいと思いますが、ターゲットや実際のデータを見ると、まずはすべての人が」働きたいと思える環境で働く」ことを目指している目標のようです。
というのも、世界のもっと貧しい国ぐにでは、5歳から17歳までの子どもの4人に1人が、労働を強いられています。いわゆる強制労働というものでしょうか。
こういった環境を改善すべく目標8には12のターゲットが設定されていますので見ていきましょう。
目標8のターゲット
ターゲットとは?
ターゲットとは「1-1」のように数字で示されるものは、それぞれの項目の達成目標を示しています「1-a」のようにアルファベットで示されるものは、実現のための方法を示しています
ターゲット
- 【8-1】 それぞれの国の状況に応じて、人びとが経済的に豊かになっていけるようにする。開発途上国、特に最も開発が遅れている国は、毎年少なくとも年7%の国内総生産(GDP)の成長を続けられるようにする。
- 【8-2】商品やサービスの価値をより高める産業や、労働集約型の産業※を中心に、多様化、技術の向上、イノベーションを通じて、経済の生産性をあげる。※労働集約型の産業とは、人の働きによる業務の割合が大きい産業のこと。たとえば、機械化されていない農業や、人がサービスを提供する仕事など。
- 【8-3】 働きがいのある人間らしい仕事を増やしたり、会社を始めたり、新しいことを始めたりすることを助ける政策をすすめる。特に、中小規模の会社の設立や成長を応援する。
- 【8-4】2030年までに、消費と生産において、世界がより効率よく資源を使えるようにしていく。また、先進国が主導しながら、計画※にしたがって、経済成長が、環境を悪化させることにつながらないようにする。※「持続可能な消費と生産に関する10カ年計画枠組」のこと。2012年に、二酸化炭素の排出の少ない生活スタイルや社会の仕組みを作ることを目的に採択された計画
- 【8-5】2030年までに、若い人たちや障害がある人たち、男性も女性も、働きがいのある人間らしい仕事をできるようにする。そして、同じ仕事に対しては、同じだけの給料が支払われるようにする。
- 【8-6】2020年までに、仕事も、通学もせず、職業訓練も受けていない若い人たちの数を大きく減らす。
- 【8-7】むりやり働かせること、奴隷(どれい)のように働かせること、人を売り買いすることを終わらせるために、効果的な取り組みを緊急におこない、子どもを兵士にすることをふくめた最悪の形の児童労働を確実に禁止し、なくす。また、2025年までに、あらゆる形の児童労働をなくす。
- 【8-8】他の国に移住して働いている人、中でも女性、仕事を続けられるか不安定な状況で働いている人を含めた、すべての人の働く権利を守って、安全に安心して仕事ができる環境を進めていく。
- 【8-9】2030年までに、地方の文化や産品を広め、働く場所をつくりだす持続可能な観光業を、政策をつくり、実施していく。
- 【8-10】国内の金融機関の能力を強化し、すべての人たちが銀行や保険などのお金に関するサービスを使えるようにする。
- 【8-a】拡大統合フレームワーク(EIF)※などを通して、開発途上国、特に、最も開発が遅れている国に対して、貿易のための援助を増やす。※拡大統合フレームワーク(EIF)は、最も開発が遅れている国の発展や、持続可能な開発、貧困をなくすために貿易を使って支援するための、多国間のパートナーシップ
- 【8-b】2020年までに、若い人たちの仕事についての世界的な戦略をつくって実行する。
ターゲットを見ていて感じることは他の目標と繋がりがあるテーマが多いことです。
例えば【8-4】は目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の持続可能なエネルギーを使うことに繋がっていたり、【8-5】は目標5「ジェンダー平等」、【8-8】は目標1「貧困をゼロに」と繋がる内容となっています。
ここらかわかるように働く環境を整えることが様々な目標を解決することと繋がっており、お互いに影響しあっています。
そもそもSDGsは「持続可能な開発目標」という意味をもっていて「開発」という言葉が経済成長を指しているとも考えられます。そう考えると目標8は大きな意味を持っていることがわかります。
なぜ目標8が必要なのか?
世界の5人に1人の若者が、教育や職業訓練も受けられず仕事にもつけずにいる
教育も職業訓練も受けず、仕事もない若者の地域別割合(15-24歳の男女別、2018年)
世界では、5人に1人の若者(15〜24歳)が教育も受けておらず、仕事にもつけず、職業訓練を受けることもできない状況にあります。人生の土台をつくる大切な時期なのに、教育や職業訓練を通して、経験を得たり、技術を習得したりすることができません。4人に1人の若者がこの状況にあるとされる中央・南アジアや、北アフリカ・西アジア地域は世界でも最も深刻な状況にあります
世界と日本の失業率
2008年、世界ではリーマンショックの影響を受け、2009年の失業率が全体的にも跳ね上がりました。
主要7カ国の2009年の失業率を見たとき、日本は5.1%、アメリカが9.3%、イギリスが7.6%、ドイツが7.7%、フランスが9.1%、イタリアが7.8%、カナダが8.3%でした。
日本は他国に比べても失業率は低めなことが分かりますが、2008年までの失業率に比べれば高くなっています。
自分ができること
ESG投資
ESG投資という言葉聞いたことありますでしょうか?
ESG投資とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス=企業統治)の3つの観点から企業の将来性や持続性などを分析・評価した上で、投資先(企業等)を選別する方法のことです。
ざっくりいうと企業の財務情報だけでない、環境問題や社会問題、従業員への配慮や法令順守に配慮しているの企業に対して投資をしていくということです。
企業の本業とは別に社会問題に取り組んでいる企業を評価する動きが高まっており、SGDsと一緒に紹介される機会も多いと思います。
個人の生活に置き換えると、モノを購入することも企業に対して投資しているわけなので、個人レベルでもモノ・コトを選ぶ基準として考えると、関節的ですが目標に対しての取り組みに関わることが出来ると思います。
SDGs取り組み事例については外務省のHPから目標ごとに確認することが出来ます。気になった目標に対して普段利用している企業は取り組んでいるのか。逆に好きな企業のHPではSDGsについて発信してることがあるのか見てみるのも面白いです。
まとめ
今回は目標8[働きがいも経済成長も]について解説していきました。
自分が働く上で何を目的としているのか、自分が属している会社がどのようなビジョンをもって社会貢献をしているのかということを考えるきっかけとなるテーマでもありました。
POINT
- 目標が設定された背景を考える
- 日本と世界の現状を考える
- ESG投資の観点から企業をみてみる
SDGsを意識することで社会の問題点に気づいたり目を向けたりすることが出来ます。僕自身SDGsを通して世界だけでなく日本の社会の仕組みや問題点ににいて考え、自分なりに行動するようになりました。
このことからも自身のライフスタイルを見直すきかっけになっていることは間違いなく、少しずつ生活の質は上がっていると思います。
この記事が皆さんの生活の質を、心が豊になる生活のきっかけになれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参考:SDGs CLUB , SDGs JOURNAL , 国際連合広報センター