SDGs 目標2 飢餓をゼロに 【What’s SDGs ? #2 】

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SDGsの理解を深めるため17の目標を一つずつ解説するシリーズ[What’s SDGs]

SDGsを豊かな生活を送るヒントとして自分事として考え行動することを目的としています。

こんな方におススメです

  • SDGsに興味がある
  • SDGsについてどんな行動すればよいのかわからない

SDGsを取り組むメリット

SDGsを意識することで自然と毎日の行動が変わり生活の質が向上していきます。

一見関係のないように見えますが、SDGsを意識することでシンプルでミニマルな生活を送ることに繋がると感じています。

考え方が変わると日々の選択が変わり、行動が変わる。

何が必要で何が必要でないかが見えてくるとシンプルでミニマルな生活にぐっと近づくと思います。ぜひ最後までご覧ください。

SDGssを理解するメリット

  • SDGsに対する個人の取り組むべき行動はQOL(生活の質)を向上することに繋がる
  • モノやコトを選ぶ基準が変わり責任ある選択ができる
  • 本当に必要なモノ・コトが明確になり、ミニマルな思考になる

まずはSDGsをざっくり理解しよう。

SDGsを目標別にわかりやすく解説 【What’s SDGs ?】記事はこちら

SDGs 目標2 飢餓をゼロに 【What’s SDGs ? #2 】

今回のテーマは[飢餓をゼロに]です。

飢餓という言葉は日本にいると聞きなれない言葉かなと思います重要なテーマとなっています。

ユニセフの調査よると世界を生徒40人の教室と考えると、その日食べるものがない、明日以降も食べ物をえられるか分からない状態の人が4人もいるというデータがあるようです。

全体の10%が飢餓状態にあるというのはかなり大きな割合だと思います。

ではどのようにして飢餓を解消しようとしているのか目標②のターゲットを見ていきましょう。

目標2のターゲット

2.12030年までに、飢えをなくし、貧しい人も、幼い子どもも、だれもが一年中安全で栄養のある食料を、十分に手に入れられるようにする。
2.2世界の国ぐにが約束した、2025年までに、栄養がとれない、または栄養のバランスが良くないことによって、成長がさまたげられる5さい未満の子どもを減らす目標を達成するなどして、2030年までに、いろいろな形の栄養不良をなくす。妊娠していたり、赤ちゃんがいたりするお母さん、お年寄りの栄養について、よりよい取り組みを行う。
2.32030年までに、小規模の食料生産者(特に女性、先住民、家族農家、牧畜や漁業をしている人々)の生産性と収入を倍にする。そのために、土地や資源、知識を得たり、金融サービスを使ったり、食料を売ったり、農業以外の仕事に就いたりするチャンスを平等に得られるようにする。
2.42030年までに、食料の生産性と生産量を増やし、同時に、生態系を守り、気候変動や干ばつ、洪水などの災害にも強く、土壌を豊かにしていくような、持続可能な食料生産の仕組みをつくり、何か起きてもすぐに回復できるような農業を行う。
2.52020年までに、作物の種子、栽培される植物、家畜の遺伝的な多様性※を守る。そして、作物や家畜の利用に関して、人類がこれまでに生み出してきた知識や、そこから得られる利益を、国際的な話し合いのもと、公正に使い、分配できるようにする。
2.a開発途上国、特に最も開発が遅れている国での農業の生産量を増やすために、国際協力などを通じて、農業に必要な施設や研究、知識の普及、技術開発や、遺伝子の保存(ジーン・バンク)に資金をだす。
2.b国際的な約束にしたがって、世界の農産物の貿易で、制限をなくしたり、かたよった取り引きをなくしたりする。
2.c食料の価格が極端に上がったり下がったりしてしまわないように、市場(マーケット)がきちんと機能するようにしたり、今どれだけの食料の備えがあるのかという情報を、必要な時に見られるようにしたりする。
「1-1」のように数字で示されるものはそれぞれの項目の達成目標を、
「1-a」のようにアルファベットで示されるものは、実現のための方法を示しています。

赤ちゃんからお年寄りまですべての世代で利用不足をなくすという項目が大きな概要になっており、

食料を受け取る側と提供する側双方の立場をケアすることで問題解決していこうという内容だと感じました。

一方で飢餓人口は長く減少を続けていましたが、最近になって、再び増加に転じているようです。

現在の増加傾向がこのまま続くと、2030年の飢餓人口は8億4140万人になると予想され、目標の達成が難しくなっていると考えられています。

また、2020年には新型コロナウイルスの世界的な流行の影響により、今後の経済の状況によっては、飢餓人口が8300万人~1億3200万人追加されると予測されています。

コロナウイルスで飢餓人口の拍車がかかるという点では日本も例外ではないという実感がわきます。

飢餓の原因とは?

ここで気になるのが飢餓になってしまう「原因」について。大きく分けて3つの要因があるようです。

気候変動による影響

飢餓の原因として、各地で起こる紛争や、干ばつ・洪水などの自然災害が挙げられます。

気候変動により様々な現象か加速しており大きな原因となっています。

飢餓の裏で有り余る食料

農林水産省のレポート【FAO 食料見通し(Food Outlook, October 2015)-穀物-】によると世界の年間穀物生産量公表値は25.34億トン

これを世界人口76億人に均等にわけると25.34億トン÷76億人で、1人当たり約333kg(年間)食べられる計算ですが、私たちが生きるために必要な年間平均穀物摂取量はその半分の165kgです。

世界中の人たちが暮らすのに必要な穀物の約2倍も穀物が生産されています。

SDGs ジャーナルより

2倍の生産量がありながらなぜ飢餓に苦しむ人が出てきてしまうのか。

先進国では、「作りすぎによる食べ残し」や「賞味期限切れ」など、消費段階で多くの食料が捨てられています。

一方、途上国では収穫段階から食品ロスが生じています。衛生状態が悪く、不十分な保管施設では害虫やカビが発生し、作物が傷んでしまいます。また経済的に貧しい農家は人手や機械が手に入らないため、収穫が間に合わないと作物を腐らすしかありません。

先進国の原因は、実はファッション関係の仕事をしている僕にとってとても身近な言葉で、「作りすぎ=過度な供給」が大きな問題となっています。

「作る側旧態依然としたビジネスモデル」は業界問わず見直す必要があると感じました。

企業としての責任というのは目標12「つくる責任つかう責任」にも関わってきます

こういった目標通しの関係性も意識すると様々な目標達成を同時に目指すことが出来ると思います。

日本の大きな課題[食品ロス]

「食品ロス」とは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物のことです。
日本の食品ロス量は、年間600万トンを超え、毎日、大型トラック(10トン車)トラック約1,700台分の食品を廃棄しています。

農林水産省ホームページ


毎日お茶碗1杯分のご飯を捨てていると思うと恐ろしい数字です

食品ロスを減らすためには家で食品ロスが出ないようにするだけでなく、食べ物を買うお店、食べるお店でも食品ロスを減らすことを意識することが大切です。

自分たちにできること

どんな取り組みが自分たちにできるのか。シンプルな内容なので意識して積極的に行動していきたいです。

できることリスト

  • 食品を購入するときは奥から商品をとらずに陳列されている賞味期限の順番に買う
  • 包装資材(段ボール)ごと買う場合に、段ボールにちょっとのキズ・汚れがあっても、中身が問題なければそのまま買う
  • 食べきれる分量を注文して、食べ残しを出さない

こうした毎日の小さな行動が広い目でみれば、食料資源の有効利用や地球温暖化の抑制につながるとされています。

まとめ

目標2「飢餓をゼロに」について解説していきました。実は日本の食品ロスも大きな関わりがあり、一人一人の何気ない生活の中で起こる、「選択」によって解決を目指すことが出来る課題だったと思います。

身近な行動一つで変えられる未来があるなら取り組みやすいと思いますので自分も意識して行動に移していきたいです。

最後に、シンプルでミニマルな生活に通じる点として、必要以上のモノ(食品)を買い過ぎないことだと思います。

過剰な供給に答えるように多くのモノを購入したりしてしまうと、作りすぎという問題は解決しません。

つかう責任として必要最低限のモノを購入し、長く愛用してロスを少なくするという意識が重要だと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

参考資料

この記事を書いた人

Usk_ユースケ

Usk_ユースケ

ファッション業界のデジタル領域勤務。
コロナ禍をきっかけに価値観が大きく変化し、雑記ブログ「TheCycle」をスタート。イイモノ・イイコトをブログで発信中
・stand.fmでながらで聴くラジオと歌ってみた&オリジナル曲配信中
・instagramはコーヒー記録と歌ってみたを発信