SDGs 目標4 質の高い教育をみんなに 【What’s SDGs ? #4】

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SDGsの理解を深めるため17の目標を一つずつ解説するシリーズ[What’s SDGs]

SDGsを豊かな生活を送るヒントとして自分事として考え行動することを目的としています。

こんな方におススメです

  • SDGsに興味がある
  • SDGsについてどんな行動すればよいのかわからない

SDGsを取り組むメリット

SDGsを意識することで自然と毎日の行動が変わり生活の質が向上していきます。

一見関係のないように見えますが、SDGsを意識することでシンプルでミニマルな生活を送ることに繋がると感じています。

考え方が変わると日々の選択が変わり、行動が変わる。

何が必要で何が必要でないかが見えてくるとシンプルでミニマルな生活にぐっと近づくと思います。ぜひ最後までご覧ください。

SDGssを理解するメリット

  • SDGsに対する個人の取り組むべき行動はQOL(生活の質)を向上することに繋がる
  • モノやコトを選ぶ基準が変わり責任ある選択ができる
  • 本当に必要なモノ・コトが明確になり、ミニマルな思考になる

まずはSDGsをざっくり理解しよう。

SDGsを目標別にわかりやすく解説 【What’s SDGs ?】記事はこちら

SDGs 目標4 質の高い教育をみんなに 【What’s SDGs ? #4】

目標4は「質の高い教育をみんなに

教育と聞いてどんなイメージがあるでしょうか。日本では教育の質について話題になることはあまりない印象です。最近はコロナの影響でオンライン授業が広がりを見せるなどスタイルが変わりつつあります。

教育の質というよりは教員の労働環境や待遇についての話題が多いかと思います。目標4についても教育を受ける立場と、提供する立場両方に問題があり「質の高い教育」が受けられない環境があることが見えてきます。まずはターゲットを見ていきましょう。

目標4には10のターゲット

ターゲットとは?

ターゲットとは「1-1」のように数字で示されるものは、それぞれの項目の達成目標を示しています
「1-a」のようにアルファベットで示されるものは、実現のための方法を示しています

10のターゲット

  • 【4-1】2030年までに、男の子も女の子も、すべての子どもが、しっかり学ぶことのできる、公平で質の高い教育を無料で受け、小学校と中学校を卒業できるようにする。
  • 【4-2】2030年までに、すべての子どもが、幼稚園や保育園にかよったりして、小学校にあがるための準備ができるようにする。
  • 【4-3】2030年までに、すべての人が、男女の区別なく、無理なく払える費用で、技術や職業に関する教育や、大学をふくめた高等教育を受けられるようにする。
  • 【4-4】2030年までに、はたらきがいのある人間らしい仕事についたり、新しく会社をおこしたりできるように、仕事に関係する技術や能力をそなえた若者やおとなをたくさん増やす
  • 【4-5】2030年までに、教育のなかでの男女の差別をなくす障がいがあったり、先住民族だったり、特にきびしいくらしを強いられている子どもでも、あらゆる段階の教育や、職業訓練を受けることができるようにする。
  • 【4-6】2030年までに、すべての若者や大半のおとなが男女ともに、読み書きや計算ができるようにする。
  • 【4-7】2030年までに、教育を受けるすべての人が、持続可能な社会をつくっていくために必要な知識や技術を身につけられるようにする。そのために、たとえば、持続可能な社会をつくるための教育や、持続可能な生活のしかた、人権や男女の平等、平和や暴力を使わないこと、世界市民としての意識、さまざまな文化があることなどを理解できる教育をすすめる。
  • 【4-a】子どものこと、障がいや男女の差などをよく考えて、学校の施設を作ったり、なおしたりし、すべての人に、安全で、暴力のない、だれも取り残されないような学習のための環境をとどける。
  • 【4-b】2020年までに、開発途上国、特に最も開発が遅れている国、島国やアフリカの国などの人が、先進国や他の国で、職業訓練、情報通信技術、科学技術のプログラムなどの高等教育を受けるための奨学金の数を世界的にたくさん増やす
  • 【4-c】2030年までに、開発途上国、特に開発が遅れている国や島国で、学校の先生の研修のための国際協力などを通じて、知識や経験のある先生の数をたくさん増やす

【4-1】【4-2】からわかるように幼稚園や小学校、中学校など日本では義務教育とされているフェーズが満足に受けられない国があることがわかります。また、【4-a】【4-b】では教育を提供する先生や制度などシステムについて書かれています。

受ける側のケアだけではなく、提供する側の環境整備も同時に行う必要があることがわかります。では、実際どれくらいの数の人が基礎的な教育を受けられない状態なのかチェックしてみます。

5人に一人が小学校に通えない地域がある

サハラ以南のアフリカ地域、西アジア地域、南アジア地域では、5人に1人が小学校に通えません。

SDGs CLUBよりhttps://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/4-education/

すべての年代で、サハラ以南のアフリカ地域の子どもたちが、もっとも学校に通うチャンスが少なくなっています。小学校に通えない子ども5900万人のうち、3200万人はサハラ以南のアフリカ地域に暮らしています。これに続くのが南アジアです。南アジア地域で小学校に通えない子どもの数は1300万人にのぼります。

また、中学校や高等学校に進学できるチャンスも限られています。世界全体でみると、16%(25人中4人)が中学校に通えず、35%(20人中7人)は高校に通えません。

日本では義務教育など比較的制度が整っているのであまりピンと来ないかもしれませんが、発展途上国ではこのような状況が続いているということがよくわかります。

日本の取り組み

アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(African Business Education Initiative for Youth)

ABEイニシアティブとも呼ばれるこのプログラムでは、アフリカの若者が日本の大学や大学院で教育を受けるとともに、日本企業でのインターンシップに参加する機会を提供しています。なかでも、JICAが行っている「修士課程およびインターンシップ」プログラムでは、アフリカ諸国で産業開発を担う優秀な若手人材を日本へ受け入れ、日本の大学での原則英語による修士課程教育と企業見学・インターンシップ実習を実施しています。

Teach for japanより

自分にできること

問題解決に取り組んでいる企業を応援する

ESG投資という言葉聞いたことありますでしょうか?

ESG投資とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス=企業統治)の3つの観点から企業の将来性や持続性などを分析・評価した上で、投資先(企業等)を選別する方法のことです。

ざっくりいうと企業の財務情報だけでない、環境問題や社会問題、従業員への配慮や法令順守に配慮しているの企業に対して投資をしていくということです。

企業の本業とは別に社会問題に取り組んでいる企業を評価する動きが高まっており、SGDsと一緒に紹介される機会も多いと思います。

個人の生活に置き換えると、モノを購入することも企業に対して投資しているわけなので、個人レベルでもモノ・コトを選ぶ基準として考えると関節的ですが目標に対しての取り組みに関わることが出来ると思います。

SDGs取り組み事例については外務省のHPから目標ごとに確認することが出来ます。気になった目標に対して普段利用している企業は取り組んでいるのか。逆に好きな企業のHPではSDGsについて発信してることがあるのか見てみるのも面白いです。

企業を選ぶときに気を付けたいコト

目標4を積極的に取り組んでいる企業を調べていると真っ先に出てきたのがPanasonicでした。HPをみると確かにいろいろな目標に対して取り組みしていることが発信されています。

しかし、個人的に気になったのがウイグル問題に対してPanasonicも告発されていたことです。回答を求められていましたがPanasonicを含む多くの企業が「強制労働の問題は確認できなかった」と回答しています。

告発内容が本当だとしたら、「目標1 貧困をなくそう」「目標3 すべての人に健康と福祉を」「目標16 すべての人に平和と公正を」に反していることは明らかです。こうなってしまうと他の目標を取り組んでいても「誰一人残さない」というSDGsの理念から外れてしまうし、信用を失ってしまいます。

企業の行動を見極めることは難しいですが、いろいろな情報が出てきたときに自分なりに考え行動することが大切だと思います。

 

まとめ

今回は目標4[質の高い教育をみんなに]について解説していきました。

僕自身常、学生時代は勉強は苦手で必要最低限の内容しかやってこなかった覚えがありますが、今思えば恵まれた環境だったことがよく分かります。

日本にいると欲しい情報はすぐ手に入るし、勉強したいと思えば時間もツールもあります。そういった環境の中であることを忘れず、得た知識を発信し共有することが、SDGsを理解する意義なのかなと思います

POINT

  • 目標が設定された背景を考えてみる
  • 自分の行動や選択が間接的に関わっていないか考えてみる
  • 自分が好きな企業の取り組みを調べてみる

SDGsは目標により個人で行動するには難しいと思える内容も多くあります。ですが調べてみると間接的に関わっていることが多いと感じます。

少しだけ普段のライフスタイルを見直すことで生活の質が変わってくると思いますので、ぜひ気にかけていただきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事を書いた人

Usk_ユースケ

Usk_ユースケ

ファッション業界のデジタル領域勤務。
コロナ禍をきっかけに価値観が大きく変化し、雑記ブログ「TheCycle」をスタート。イイモノ・イイコトをブログで発信中
・stand.fmでながらで聴くラジオと歌ってみた&オリジナル曲配信中
・instagramはコーヒー記録と歌ってみたを発信

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