SDGsの理解を深めるため17の目標を一つずつ解説するシリーズ[What’s SDGs]
SDGsを豊かな生活を送るヒントとして自分事として考え行動することを目的としています。
こんな方におススメです
- SDGsに興味がある
- SDGsについてどんな行動すればよいのかわからない
SDGsを取り組むメリット
SDGsを意識することで自然と毎日の行動が変わり生活の質が向上していきます。
一見関係のないように見えますが、SDGsを意識することでシンプルでミニマルな生活を送ることに繋がると感じています。
考え方が変わると日々の選択が変わり、行動が変わる。
何が必要で何が必要でないかが見えてくるとシンプルでミニマルな生活にぐっと近づくと思います。ぜひ最後までご覧ください。
SDGssを理解するメリット
- SDGsに対する個人の取り組むべき行動はQOL(生活の質)を向上することに繋がる
- モノやコトを選ぶ基準が変わり責任ある選択ができる
- 本当に必要なモノ・コトが明確になり、ミニマルな思考になる
まずはSDGsをざっくり理解しよう。
SDGsを目標別にわかりやすく解説 【What’s SDGs ?】記事はこちら
SDGs 目標6 安全な水とトイレを世界中に 【What’s SDGs ? #6】
目標6は「安全な水とトイレを世界中に」
日本ではあまりピンとこないテーマかもしれません。水道水も飲むことができ、ミネラルウォーターもどこでも購入することが出来る。トイレもいたるところに設置され、整備されているし、清潔です。
ですが世界で考えると、水道の設備がない暮らしをしている人は22億人です。トイレがなく、道ばたや草むらなど屋外で用を足す人は6億7300万人いるそうです。
世界の人口は約78億人(2020年時点。世界人口白書)ですので、世界の約28%の人々が水道の設備がないということになります。
目標6には7のターゲット
ターゲットとは?
ターゲットとは「1-1」のように数字で示されるものは、それぞれの項目の達成目標を示しています「1-a」のようにアルファベットで示されるものは、実現のための方法を示しています
10のターゲット
- 【6-1】 2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。
- 【6-2】2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女児、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。
- 【6-3】 2030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する。
- 【6-4】 2030年までに、全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。
- 【6-5】2030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。
- 【6-6】 2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼を含む水に関連する生態系の保護・回復を行う。
- 【6-a】 2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術を含む開発途上国における水と衛生分野での活動と計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。
- 【6-b】 水と衛生の管理向上における地域コミュニティの参加を支援・強化する。
なぜ目標6が必要なのか?
先ほどのように水道設備が整備されていない地域も多くありますが、一方清潔なトイレが設備されていないことで、糞便に汚染されている水を飲料水として使用するしか無いなど、衛生的にも極めて生命の危機に関わる課題を抱えていると共に、紛争等の原因にもなっているからです。
- 糞便で汚染された飲料水を使用する人の数 約18億人
- トイレや公衆便所など、基本的な衛生施設を利用できない人の数 24億人以上
- 排水処理されずに流されている汚染水 80%
- 下痢性疾患で死亡する子どもの数 1日800人以上
- その他、不衛生な水が原因による疾患で死亡する子どもの数 年間180万人
安全な水とトイレというテーマがどれほど重要で、健康に与える影響が大きいことがよくわかります
世界の水が足りなくなる
飲み水として利用される以外にも,お風呂やトイレなどふだんの生活でも使われます農業や畜産業など工場でもたくさんの水を使います。1kgの牛肉を生産するのにおよそ2000Lもの水が必要とされています。
わたしたちが生きていくためになくてはならない水ですが、地球温暖化や人口増加の経済発展の影響でこれからますます水が不足することが予想されています。
自分たちにできること
無駄使いをしない。
一番身近にできることといえば節水でしょうか。生活の中で水を使う場面はいくつもありますが、必要以上に使わないことやこまめに水道の栓をするなど習慣づけることが大事だと思います。
汚染をしない。
水の汚染も深刻なテーマです。油や洗剤など環境に悪影響を与えるような物質を減らすことが大事です。油は水道に流さない。環境にやさしい洗剤を使用するなど何気なく使っているモノやコトを見つめなおしてみることも大事だと思います。
寄付をする
ウォーターエイドの取り組み
1981年にイギリスで設⽴され、現在アジア、アフリカ、中南⽶など26か国で水・衛生プログラムを実施しています。設立以来、2,640万人に清潔な水、2,630万人に適切なトイレを届けているそうです。HPでは活動の記録を確認でき、寄付で応援することが出来ます。
まとめ
今回は目標6[安全な水とトイレを世界中に]について解説していきました。
POINT
- 目標が設定された背景を考える
- 日本の現状を考える
- 自分の行動や選択が間接的に関わっていないか考えてみる
SDGsは目標により個人で行動するには難しいと思える内容も多くあります。ですが調べてみると間接的に関わっていることが多いと感じます。
少しだけ普段のライフスタイルを見直すことで生活の質が変わってくると思いますので、ぜひ気にかけていただきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参考:SDGs CLUB , SDGs JOURNAL ,