SDGs 目標1 貧困をなくそう 【What’s SDGs ? #1】

「SDGs 目標1 貧困をなくそう 【What’s SDGs ? #1】」のアイキャッチ画像

こんにちは。今回からSDGsの17の目標を1つずつ解説するシリーズ【What’s SDGs】をスタートします。

このシリーズは17つの目標をただ覚えるのではなく、「興味がある目標を見つけて身近に感じて行動に移す」ことを目的としています。

他人事のように思うかもしれませんが、地球上に住む全人類の協力失くして達成はできない目標、それがSDGsです。

まずは自分事として感じることが出来れば自然と行動に繋がると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

こんな方におススメです

  • SDGsに興味がある
  • SDGsについてどんな行動すればよいのかわからない

SDGsを取り組むメリット

SDGsを意識することで自然と毎日の行動が変わり生活の質が向上していきます。

一見関係のないように見えますが、SDGsを意識することでシンプルでミニマルな生活を送ることに繋がると感じています。

考え方が変わると日々の選択が変わり、行動が変わる。

何が必要で何が必要でないかが見えてくるとシンプルでミニマルな生活にぐっと近づくと思います。ぜひ最後までご覧ください。

SDGssを理解するメリット

  • SDGsに対する個人の取り組むべき行動はQOL(生活の質)を向上することに繋がる
  • モノやコトを選ぶ基準が変わり責任ある選択ができる
  • 本当に必要なモノ・コトが明確になり、ミニマルな思考になる

まずはSDGsをざっくり理解しよう。

SDGsを目標別にわかりやすく解説 【What’s SDGs ?】記事はこちら

SDGs 目標1 貧困をなくそう 【What’s SDGs ? #1】

目標とターゲット

最初の目標は「貧困をなくそう」です。

まず前提として目標ごとにそれぞれターゲットと呼ばれる項目が設定されています。

「貧困をなくそう」には7つのターゲットがありますので早速確認してきましょう。

1.12030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.22030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。
1.3各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
1.42030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、 天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的 資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
1.52030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、 気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に 暴露や脆弱性を軽減する。
1.aあらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上 国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協 力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。
1.b貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。

「1-1」のように数字で示されるものはそれぞれの項目の達成目標を、「1-a」のようにアルファベットで示されるものは、実現のための方法を示しています。

まず冒頭から驚かされます。

1.1「2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。」

この極度の貧困の定義は2015年に1.25ドルから1.9ドルに引き上げられましたので、SDGsの目標が1.9ドルで考えていきましょう。

1.9ドルは日本円にすると約209円(2021年時点)となります。

一日209円で送る生活が想像できますでしょうか?世界には実際こういった生活を強いられている人々がいるという事実があります。

世界の6人に1人の子どもが極度の貧困状態

日本では身近に感じにくいかもしれませんが、ユニセフの調査によると世界6人に1人の子どもが貧困状態にあるそうです。

日本で考えると、17歳以下の子どもたちの7~8人に1人、約260万人が貧困状態であることが明らかになっています。
また、ひとり親世帯ではおよそ2人に1人と、まだまだ高い割合の子どもや家族が困窮状況にあることは看過できない問題となっています。

貧困状態は改善しているのか?

現状はどうなのかというと世界的に貧困率は減少傾向にあるようですが、サハラ以南では人口そのものが増えており貧困状態となっている人口も増えているようです。

きわめて貧しい暮らしを強いられる人の数と割合の変化(1990年と2013年地域別)
ユニセフSDGsCLUB

1990年時点で、世界の人口の35%(当時)が極度にまずしい暮らしをしていました。そのうち半分は、東アジアと太平洋の国ぐにで、その地域の中では60%の人たちが貧困層でした。東アジアと太平洋の国ぐにはその後急速に発展し、特に中国の経済成長のおかげで、2013年には、極度にまずしい暮らしをしている人たちの割合(貧困率)は60%から3.5%にまで減りました。
南アジアの貧困率は、1990年に45%でしたが、2013年には15%にまで減っています。サハラ以南のアフリカ地域での貧困率は、1990年の54%から2013年には41%に減っていますが、この地域では人口がとても増えており、1日1.90米ドル以下で暮らしている人の数は、1億1300万人も増えていることが分かります。今では、世界の極度に貧しい人の半分がサハラ以南のアフリカ地域に暮らしています。

ユニセフSGDs CLUBより

貧困はあらゆる問題の原因に

貧困は、苦しい生活を強いられるだけでなく、あらゆる問題の原因にもなってしまいます。

  • 離婚
  • 失業
  • 病気やケガ
  • 災害
  • 教育問題
  • 紛争や内戦

などなど、貧困が原因となって引き起こされる問題はいくつか考えられます。

紛争や内戦などはニュースで取り上げられ、思想の違いが原因となることもあると思います。ですが貧困が原因となり、争いに発展しまう可能性も考えられます。

貧困が原因で病気やケガを治すことが出来なかったり、学校に通うことが出来ず十分な教育が受けれないなど、私たちが普通と思っていることが当たり前にできなくなってしまいます。

この目標がまず最初に設定されているのは貧困があらゆる問題の原因となっているからかもしれません。

自分にできること

それでは実際に自分には何ができるのか。ここで重要なのは「無理なくできること」だと思います。

無理なくというのはなるべく継続できること、負担が少ないことだと思います。

無理なく継続できる取り組みを行い一人一人の意識、行動が変わっていくことで目標達成に近ずくことが出来ると思っています。

具体的なアクションを3つ挙げてみました。

フェアトレード商品を買う

フェアトレードという言葉を聞いたことがありますでしょうか?

言葉は聞いたことなくてもこのアイコンが付いた商品を見たことがある方はいるかもしれません。

このアイコンがついている商品がフェアトレード商品とされています。

フェアトレードとは

フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。

フェアトレードマーク

フェアトレードについてもこちらの記事でご紹介しています。

つまり生産者や商品に関わる人々に正当な対価が支払われているフェアトレード商品を購入し適正な取引に参加しましょうということです。

フェアトレード商品が購入され売上が上がることで、劣悪な環境で生産される商品の売上が下がり、フェアトレードな環境が増えるかもしれません。

フェアトレード商品の取り扱いが増えれば、それだけ適正な環境を用意する企業も増え、貧困状態が改善する可能性が考えれます。

このようにフェアトレード商品を購入することで2番「飢餓を失くそう」、12番「つくる責任、使う責任」の目標にも自然と関係していることがわかります。

フェアトレード商品を探してみよう

フェアトレード商品の中でも特に多いジャンルはコーヒーやチョコレートかと思います。

コーヒーですと有名なStarbucks Coffeeもフェアトレード認証製品を販売しているようです。

普段利用しているお店がフェアトレード商品を扱っているのか、購入している商品がフェアトレードなのか。

そういった目線をもってモノを選ぶことで毎日の行動が少しずつ変化してくと思います。

生活の中の選択肢を少し変えて無理なく行動してみてはいかがでしょうか。

フェアトレード認証商品取り扱い一覧

フェアトレードジャパンより

寄付を行う

シンプルな支援としては寄付があります。わかりやすいのは駅前で行われている募金が一番身近ですね。

国内はもちろん、海外にも支援することができるのが寄付の大きな特徴です。ほんの少しの額であっても、貧困に苦しむ国へのさまざまな支援に繋がります。

寄付先によっては、2番の「飢餓をゼロに」や3番の「すべての人に健康と福祉を」など、他の目標にも貢献することができます。

行動が生み出す”相乗効果”

実はSDGsの目標はそれぞれに影響し密接に関係していることがわかります。

具体的なアクションでもあった通りフェアトレード商品や寄付を行うことで、2番「飢餓を失くそう」、3番の「すべての人に健康と福祉を」8番「働きがいも、経済成長も」12番「つくる責任、使う責任」の目標達成のために行動しているともいえます、

同時に、何か一つを達成しようとする過程で、他の目標が達成できないと全く意味をなさなくなってしまいます。

自分が選んだ行動がどんな目標に影響を及ぼすのか、そんなことを考えていくと自然とSDGsについて理解が深まると思います。

まとめ

今回は[What’s SDGs]の第1弾として1番「貧困をなくそう」についてご紹介しました。

日本にいると実感しにくい目標ですが、以外にも自分の生活の中でほんの少しの選択を変えることで、貢献できることがあるということがわかっていただけたかと思います。

繰り返しますが、何か大きなことをしようということではなく、

あくまでも無理なく生活の中で徐々に行動を変えていく。そしてその行動を継続していくことが大切だと思います。

そもそも世界が15年かけて達成しようとしている目標ですから、一人が焦っても結果は出ません。

一人一人が自分事として考えまずは行動していくことで目標達成に近ずくことができると思います。

このSGDsの考え方を意識して行動することが、シンプルでミニマルな生活を送る一つのヒントになっていると感じます。

皆さんの生活が豊かになる一つのきっかけになれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事を書いた人

Usk_ユースケ

Usk_ユースケ

ファッション業界のデジタル領域勤務。
コロナ禍をきっかけに価値観が大きく変化し、雑記ブログ「TheCycle」をスタート。イイモノ・イイコトをブログで発信中
・stand.fmでながらで聴くラジオと歌ってみた&オリジナル曲配信中
・instagramはコーヒー記録と歌ってみたを発信